準富裕層に到達したジャズミュージシャン投資家の日記

ジャズサックス奏者です。これまで職を転々としながら、どうしたらフラフラしながらジャズを楽しくやっていけるかを考え続けた結果、投資家になればいいのでは!?と結論づき現在に至ります。

音としてを出す前に

写真は自分の最大のアイドル「デビットサンボーン」の写真だ。自分が演奏しているのを、知る人からみると意外かもしれないが、チャーリーパーカーと並ぶくらい大好きだ。

この人のサックスのマウスピースのくわえ方、角度…………教則本からすれば、完全にNGだろう……笑

 

ある近所に住む友人のピアニストが、ピアノを弾く前の指の形について、この頃研究しているようだ。

自分も幼少の頃、ピアノ教室に通ってバイエルなど弾かされていたが、よく講師に

「卵を握ったような形で手を鍵盤の上に置きなさい」のような指導をされていた記憶がある。そのピアニストも、ピアノは独学らしいが、そのような一般的な認識でずっとピアノを弾いてきたようだ。

最近、二人で話していてその友人は、ピアノの鍵盤におく指の形、その一般常識的な「卵の手の形」をいろいろ変化させて、一番「自分にあった形」を探している………

当然だが、出る音もだいぶ違う………等のことを話していた。

きっと彼はこの先、ソロの時、伴奏の時、歌版の時………様々な指の形、タッチの仕方で音に表情をつけられる人になるかもしれない。

そう、

自分の専門はサックスなので、この話題をサックスに少しすり替えてみると、「マウスピースのくわえ方」になると思った。実際に息を入れて音を出す前の話しだし………。私もそうだったが、サックスのマウスピースのくわえ方、くわえる角度、くわえこむ深さなどを、ほとんどの人は研究もせずに、なんとなく初心者で始めた頃、この辺で吹くんだよって吹奏楽の先輩などから指導されて、そのままのポイントで吹いている。

途中、自分のアイドル、ヒーロープレーヤーを見つけて、その人のマウスピースを使ったり………いろいろ冒険はするが、マウスピースのくわえ方の研究はおろそかだ。

しかもマウスピースのくわえ方の明確な定義もほとんど無い。

吹きやすいところで………浅くくわえてダメ………深くくわえた方がいい………深くくわえ過ぎてはダメだ………等。

人によって指導者によってバラバラだ。

 

ずっと自分は相当サックスの一般常識的にNGなポイントで、マウスピースをくわえている。しかし自分にはそれが一番しっくりくるし、納得と自信が湧く音が出るのだ。

ピアノ、サックス、弦楽器、歌………スポーツもそうだが、姿勢、フォームを始めとして、実技に入る前に研究することが、たくさんある。そして研究や試行錯誤の結果……人が振り返るような素敵な音や声が出れば、姿勢、フォームが常識的なところからズレていても、なんでもいいのだ。

その音と姿がカッコよくて輝いてみえれば。