写真は自分の最大のアイドル「デビットサンボーン」の写真だ。自分が演奏しているのを、知る人からみると意外かもしれないが、チャーリーパーカーと並ぶくらい大好きだ。
この人のサックスのマウスピースのくわえ方、角度…………教則本からすれば、完全にNGだろう……笑
ある近所に住む友人のピアニストが、ピアノを弾く前の指の形について、この頃研究しているようだ。
自分も幼少の頃、ピアノ教室に通ってバイエルなど弾かされていたが、よく講師に
「卵を握ったような形で手を鍵盤の上に置きなさい」のような指導をされていた記憶がある。そのピアニストも、ピアノは独学らしいが、そのような一般的な認識でずっとピアノを弾いてきたようだ。
最近、二人で話していてその友人は、ピアノの鍵盤におく指の形、その一般常識的な「卵の手の形」をいろいろ変化させて、一番「自分にあった形」を探している………
当然だが、出る音もだいぶ違う………等のことを話していた。
きっと彼はこの先、ソロの時、伴奏の時、歌版の時………様々な指の形、タッチの仕方で音に表情をつけられる人になるかもしれない。
そう、
自分の専門はサックスなので、この話題をサックスに少しすり替えてみると、「マウスピースのくわえ方」になると思った。実際に息を入れて音を出す前の話しだし………。私もそうだったが、サックスのマウスピースのくわえ方、くわえる角度、くわえこむ深さなどを、ほとんどの人は研究もせずに、なんとなく初心者で始めた頃、この辺で吹くんだよって吹奏楽の先輩などから指導されて、そのままのポイントで吹いている。
途中、自分のアイドル、ヒーロープレーヤーを見つけて、その人のマウスピースを使ったり………いろいろ冒険はするが、マウスピースのくわえ方の研究はおろそかだ。
しかもマウスピースのくわえ方の明確な定義もほとんど無い。
吹きやすいところで………浅くくわえてダメ………深くくわえた方がいい………深くくわえ過ぎてはダメだ………等。
人によって指導者によってバラバラだ。
ずっと自分は相当サックスの一般常識的にNGなポイントで、マウスピースをくわえている。しかし自分にはそれが一番しっくりくるし、納得と自信が湧く音が出るのだ。