準富裕層に到達したジャズミュージシャン投資家の日記

ジャズサックス奏者です。これまで職を転々としながら、どうしたらフラフラしながらジャズを楽しくやっていけるかを考え続けた結果、投資家になればいいのでは!?と結論づき現在に至ります。

恥をかくこと


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音楽の場で恥をかくことが最近多い。

セッションなどでこの曲出来ません……という場面が増えた、テナーサックスなら曲もコードも覚えていて吹けるのに…………非常に歯がゆい。

不慮の事故で身体を不自由にして、テナーサックスからアルトサックスに転向した。今まで吹けた曲、覚えた曲……すべて覚え直しだ。そして40代になってからの譜面、コードの覚え直しは難儀だし時間がかかる。そしてせっかく覚えたことをすぐに忘却してしまうことに非常に驚きを感じている。年のせいかな……。暗記はとかは比較的得意だったのだが…………。

 

恥ってどんな感情から生まれるのか。

それは理想の自分と今の自分を無意識に比較しているからだろう。また人から尊敬されたい、認められたいみたいな欲求が叶わないときに思うのかもしれない。そして年をとれば取るほど、ますます恥はかけなくなる。それはそうだ。考えも固執してくるし、プライドも高くなってくるから、自分から刺激や変化を受けにいったり、新しいことをしたり…………そんな恥をかくリスクをわざわざ自分から取りいかないだろう。

 

自分は恥や羞恥心の類を捨ててしまった。これは身体を少し不自由にしたことと関係している。

耳が聞こえなくて人の話を聞き漏らしてしまったり、体調の悪い日は三半規管の不調でまっすぐ歩けなかったり、顔がぴくぴく麻痺したり瞬きがおかしかったり……。普通に日常生活が上手く生きられないのだ   笑笑

そう、人生なんて上手くいかなくて当たり前、恥をかいて当たり前なのだ   と、半ば諦め気味に思えるようになったのだ。

 

恥をかくことは非常に勇気のいることだ。その先に大きな成長が待っているのがわかっていても、恐怖が先行してその一歩が踏み出せない。卒なく無難にやれれば全てが丸く収まるし、波風もたたないし……。自分の以前のサックスもこんな冒険のないものだった気がする。それを壊す勇気もなく、それゆえ演奏内容に飽きてしまうことさえあった。

大人になっても、恥はまだまだ自分を成長させてくれる。新しいこと、チャレンジすることに恥はつきものだ、はじめから上手くできるわけない。自分ももっともっとチャレンジして……恥をかいて……自分なりの新しい奏法やフレーズをみつけていきたい。

この頃の1番の成長は、投資が上手く出来ることが多くなったことでも、アルトサックスで吹ける曲数が増えたことでもなく、恥をかける男になれたことかもしれない   笑