20年前はマックのハンバーガーは100円だった。
吉野家の牛丼並みは280円だった。
駅のかけそばは260円だった。
灯油は800円だったし
レギュラーガソリンは2ケタのときもあった。
とにかく物の値段が安かった。
楽器ばかり吹いていて経済に無頓着だった頃だが、デフレとかデフレスパイラルなんて言葉くらいはニュースで流れていた記憶がある。
ここ数年、色々な要因で日本もインフレしたが、何十年と長い年数【デフレ】状態だったと思う。
物が安くて天国みたいな時代だった。経済的な知識も薄かったその頃の自分は、物が安いという一直線な見方しかできなかった。結局のところ企業は値下げ合戦に陥ることになり、我々の給料にその値下げが反映される………つまり賃上げが難しくなるなんて想像もできなかった。
外食も美味しく安かった。100円ショップの様な店も増えて大概の生活用品は買えるようになったし、ユニクロで下着も服も揃えることができた。書ききれないが、生活コストが低いことはフリーターミュージシャンには大変助かることだった。
近年、日銀はデフレを脱却すべく金融緩和やゼロ金利政策など方針で日本経済の舵を切っている。2%のインフレ目標なども掲げて。政策自体は間違っていないと思うが、それに加えてここ最近は過度な円安、そして戦争。輸入品の値段はあがり、戦争の影響で物流コストもあがった。
そしてこの物価の上昇に、日本の場合賃金が追いついていない。
生活が苦しいと感じるわけだ。
実際、底辺労働者の私の給与はデフレ時代からかわっていないし…………
インフレで、少し前より貯蓄したり投資したりする余裕がなくなってきた。これから増税も必ずやってくるはずだ。
今のうちに少しでも資産を増やす努力をしなければと思う。