準富裕層に到達したジャズミュージシャン投資家の日記

ジャズサックス奏者です。これまで職を転々としながら、どうしたらフラフラしながらジャズを楽しくやっていけるかを考え続けた結果、投資家になればいいのでは!?と結論づき現在に至ります。

新NISAにおもうこと

新NISAの制度をみていると、いつもはろくな制度を作らない国が、珍しく本当に優秀な制度を作ったなぁと思う。

「この制度を使って得た株式の利益に対して、無期限に無税にする」

前にも書いたが、すごい大判振る舞いだ。

こうでもしないと貯蓄、貯金体質の日本人を投資へと誘導できないとでも思っただろうか?笑笑笑

この「貯蓄は正義」のような考え方は、日中戦争のあたりから始まったらしい。国民貯蓄運動や国民貯蓄法まで作って、貯蓄の美学を国民に植付け、貯蓄させ、集まったお金を戦争の資金源にまわしていたらしい。

確かに、自分も子供のころ………お年玉は貯金しなさい!なんてことをよく言われた記憶がある。依然として戦前の教育がこの金融教育的なところには残ってしまっているのだ。

さて

そんな貯蓄大好きな日本人でも、多くの人がこれから新NISAを使って投資の世界へ入っていくと思う。

「投資をはじめていかないといけないのではないか?」

「始めたら、もしかしたら大きく儲かるのではないか?」

「やっておいたほうが年金以外の老後資金になるのではないか?」

始める動機は人それぞれだが、今までよりも、多くの日本人が株式投資を始めていくのは必然だ。

 

ここで少し考えてみたい。

この制度で一番利益を得られるのは誰だろう???ということを。

それはこの制度以前に日本株を握っていた者達であり、アベノミクスの間、日本株を莫大に買い集め続けていた日本銀行、年金機構なのではないかと思う。

そう……我々日本国民がこれから株を買っていくとき、もしかしたら買い集めた株を少しづつ売っていくのは、日銀などなのかもしれない。

私にはこの制度が、国の投資政策の出口戦略なのではないかとも感じてします。最後は日本国民が株式市場を買い支えていくことになるのだろうとも思う。

そう

しかしいずれにせよ、日本で株式に限らず投資という概念が一般的になっていくのは、世界の先進国の人々のスタンダードに我々が近づけた素敵なことだと思う。