準富裕層に到達したジャズミュージシャン投資家の日記

ジャズサックス奏者です。これまで職を転々としながら、どうしたらフラフラしながらジャズを楽しくやっていけるかを考え続けた結果、投資家になればいいのでは!?と結論づき現在に至ります。

住宅を買うこと


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日本では家族の幸せのためにも住宅を買うことが男の夢みたいな風潮があるように思える。自分の親世代は社宅や都営県営団地住まいから、夢のマイホームを住宅ローンで買ってきた。今ちょうどその世代は定年前後の年齢で住宅ローンを完済している感じだと思う。数千万円の借金を30年、40年かけて……しかも滞りなく一定額を返すことはとても大変なことだし、何遂げた方は尊敬できる。この世代は経済がまだ右上がりのベクトルを描いていた。給料は毎年上がっていき、ボーナスもきちんとでただろうし、退職金なども手厚く用意されていたとおもう。定年まで会社はその社員の面倒を見るという日本型の雇用の時代なら、住宅ローンを組んで計画的に定年まで払っていくことは出来たとおもう。あくまでも本人が真面目なことは前提にあるが…………。そのころ国は不動産業界、建設業界、銀行業と手を結び住宅を持つことは夢であるような思想を国民に浸透させた。住宅の供給が上がれば国にとってはGDPが自然と大幅にあがる。不動産屋も住宅関連メーカーも儲かる。銀行は住宅ローンの貸付によって長期間、利息を取ることができる。しかも保証の高い担保付きで……。

 

まだ子供の頃、両親に大きくなったらいい会社に就職して、このボロ屋を建て替えてくれとか、男なら自動車くらい所有しないと………なんてことよく言われた記憶がある。ダメミュージシャン時代にはバイトや音楽の収入などが20万円だ……なんて話すと最低でも手取り30万くらい無いとだめだろ……みたいなことも親戚が集まってそうゆう話題になると言われたりした。就職氷河期世代の自分はまともには働いていなかったが、どんなアルバイトをしても日給は9000円前後が多かったので、どうしたら30万円手元に残るのだろう……なんて考えていた。

親の影響は強い。貯金をすることは正しい……なんてことも親から言われて刷り込まれたことだし、家や車を所有することも常識だみたいなことも親世代から言われていて……そんなもんなのか、がんばって仕事しないと……と思った人も多いも思う。

家も車も持っていると素敵だし便利だ。

しかし40歳前後の自分たちと団塊の世代では時代が全く違う。収入も違えば、働き方も、仕事の種類もちがう。高度経済成長のような右肩上がりの経済も、バブル経済も経験していない。会社の社員に対する雇用にも変化が生まれているし、昔のように社員を定年まで面倒を見て育てる、みたいな昭和的な会社も減ってきていると思う。

そう、自分たちの親世代がそうしてきているからといって、安易に同じように数千万円の住宅ローンを組むことは非常に危険で大きなリスクをかかえることになる。終身雇用も壊れていくだろうし、大きな会社も吸収合併したり、倒産したり……職を変えなければならないことも常識になると思う。またインフレで日々の生活費が上がったり、税金が上がったり、戦争が起こったり………日本は世界の中の一つで世界情勢にも仕事、収入は左右されていくだろう。

このようなことを熟考して、ローンを組むのか、持ち家でのいくか賃貸でのいくか決めなければならない。