準富裕層に到達したジャズミュージシャン投資家の日記

ジャズサックス奏者です。これまで職を転々としながら、どうしたらフラフラしながらジャズを楽しくやっていけるかを考え続けた結果、投資家になればいいのでは!?と結論づき現在に至ります。

芸の志を忘れないこと

19歳からジャズミュージシャン生活。

これは個人事業主になるのだろうが、高校出たての世間知らずの青年は全くそんなこと意識していなかった。

ギャラは2000〜10000程度。交通費と吉野家の牛丼を食べるとほとんど金は残らなかった記憶がある。二足のわらじになるのだろうか、その頃は足りない金は適当に日雇いアルバイトなどして稼いだ。そのアルバイトも生活費が欲しい……程度で、仕事に面白さや思い入れも無く、いい加減にやっていた。

個人事業主なので確定申告や納税等もやらなければならなかったのだろうが、スルー状態だった。ギャラは領収書無しの無申告だったし…………。

 

こんなふうにジャズミュージシャンとしていい加減に生きてきたが、末端のアルバイト等を通じても色々感じることができた。そして辛い言い方だが、自分の立ち位置、評価も身にしみてわかったのは、カタギの仕事を通じてだ。低所得、底辺労働者、貯金0男……………世間の見方はサックスが少し吹ける程度の高卒の青年だ。自分の見ている社会と一般的な人が見ている社会も違うこともわかった。

【ジャスやるって……資本主義とは…対極のことなんだなぁ】って。

男の大体の話題はビジネスであり、今働いている会社の話であり、仕事の話であり、出世話であり、家族、資産の話であるからだ。またその上でギャンブルの話、女の話、ゴルフの話…………………。職場での同僚との会話などこんなものだ

 

そう、ミュージシャンに限らず、ほとんどの芸を志した者は生活のため、資本主義社会に自身の労働力を投下しなければならない。ある程度の年齢になれば足掛け的に正社員の職に就くこともある。自分もそうだった。そして【郷に入れば、郷に従え】なのである。雇用形態に関わらず、一旦会社に入れば、そこのルールに従い、同僚と付き合い、早出残業などにある程度しなければならない。

個が目立つこと、はみ出ることを嫌い頭ごなしに同調圧力をかけてくる。

会社により緩い厳しい色々あるが、芸に生きる人間と表裏の世界だ。

 

ミュージシャンが音楽、楽器をお金に変える、つまりアカデミックな方向、教室を開く、音楽教師になるなどの道を選ばなければ、一般社会で二足のわらじなりをして生きていかなければならない。教師になろうが、社会の一般職で働こうが志に変わりはないだろう。演奏する音楽に優劣もない。

一般職について生活に負け、環境に流され、志を忘れず日々を過ごすことができればの話だが……